すべての人が笑顔になれるように。
ドリームナイト・アット・ザ・ズーで、
アワーズが見つけた宝物
障がいのあるお子様とそのご家族に、パーク内で楽しい時間を過ごしていただく「ドリームナイト・アット・ザ・ズー」。
アドベンチャーワールドでは2017年より、年1回開催しています。
ドリームナイト・アット・ザ・ズーは、1996年にオランダのロッテルダム動物園で発足した活動が最初です。
以来、日本を含めた世界中の動物園などで実施されています。
回数を重ねるごとに
社内からの参加希望メンバーが増加。
鳥原2017年に初めて開催。いろいろと苦労もありましたが、社内外で手応えも多く感じました。2回目の2018年は応募対象者を初回の和歌山県在住の方から近畿地方の方へと広げました。同時に社外からボランティアとしてお手伝いしていただくメンバーも募集。社内のスタッフ募集でも1回目より2回目の時の方が多く手が挙がっていましたね。
尾﨑そうですね!2回目の開催時は私もメンバー募集に手を挙げたのですが、人数が多くて外れてしまいました。見学しながらもっとこうしたらいいのにと思っていたこともあり、3回目の2019年開催時に手を挙げるとプロジェクトチームに入ることができました!
鳥原尾﨑さんはどんなことにチャレンジしたいと思ってメンバーに加わったのですか?
尾崎私はボランティアチームのリーダーだったのですが、パーク内のスタッフだけではなくて、白浜町や田辺市まで近隣の地域の人を巻き込みたいと思っていました。障がいのある方に接した経験が少ないと、積極的に関わりにくいと私自身も思っていたのですが、このボランティアを通じて触れ合うことで変わってほしいし、そんな経験をパーク内だけでなく周辺地域の人に広げたいと思っていたのです。
鳥原岩田さんはどんな想いを持ってメンバーに加わったのですか?
岩田私は自分の部署の仕事以外に、部署横断のプロジェクトにも参加したいと思っていました。2019年に自ら手を挙げて参加。会社としても自分の部署の方もプロジェクトへの参加は「どんどんやって!」という雰囲気なのでありがたいですね!部署横断プロジェクトに参加するといろんな部署の方の考えや仕事も知ることができて、とても勉強になります。
2019年は応募対象者を全国まで拡大。
より多くの人にSmileを広げたい。
鳥原2019年で私は3回目の参加で、リーダーを務めました。目指したのは全国に広げたいということです。1回目は和歌山県、2回目は近畿地方に限定していた対象者を全国から応募可能にしました。遠くは東京都や千葉県、徳島県や九州地方の方もおられました。
尾﨑交通手段の問題や宿泊に関してなど、遠方からの募集をすることでいろいろ課題も見つかりましたね。
鳥原そうですね。ただ、やはりこの企画をより多くの人に伝えて、Smileをよりたくさん創るというビジョンも大切なので、全国に広げるべきだと思うし、やってよかったと思います。
岩田私は今回ゲストの対応をするチームに参加しました。以前から撮影OKの参加者には当日お渡しするバッジにシールを貼ってもらっていたのですが、わかりにくいという声があり、どうすればより良くなるかを考えました。いろいろ考えた結果ケミカルライトという光る棒をつけてもらうことにしました。
尾﨑岩田さんは缶バッジのデザインも担当しましたね!
岩田元々動物の絵を描くのが好きで、新入社員の頃から「絵を描くのが好き」とみんなに言っていたので、デザインができて嬉しかったです。バッジは参加者に1日中つけてもらった後、記念に持ち帰ってもらうものでもあるので、かわいいものにしたく、キリンをあしらった手描きのイラストのデザインにしました。
鳥原自ら手を挙げたメンバーで構成されているので「こういうことをしたい!」というメンバーが多いですね。リーダーとしては参加メンバーには楽しんでやってもらいたいですね!
岩田私たちが意見を言いやすいようにミーティングでも冗談を言っていただいたり、楽しんでやろうという気持ちは伝わっていましたし、仕事しやすかったです!
当日のお帰り口での声やSNSに投稿される
感謝の声にスタッフも感動
尾﨑ボランティアの企画を増やして、社外からのボランティアスタッフの数も増えたのですが、みなさんが当日イキイキと楽しんでいたのがとても印象的。和太鼓は演奏の披露だけではなく参加者のお子様にも叩いてもらったり、高校生の写真部のボランティアスタッフがパーク内で写真を撮り、お帰りの際にプレゼントするなどいろいろと自発的な動きもあり、私も嬉しかったです。
岩田当日はドキドキしましたが特にトラブルもなく、新たに導入したケミカルライトも参加者に楽しんでつけていただけてよかったです。私は当日、お帰り口で写真部の方が撮った写真をお渡しする案内役をしていたのですが、目一杯楽しんで満足そうな参加者が帰るところを見ることができたので、すごく幸せでした。お礼を言われてグッときたり、私は涙もろいので大変でした(笑)
尾﨑SNSにお礼の言葉が上がっていて、読むと泣きそうになりました。ある参加者のお母さんの投稿を読むと、お子様が幸せな時間を過ごせたことが伝わってきて…。おそらく普段我慢されている方も多いと思います。ご家族やご兄弟の方でも、ほんとは連れて行きたいけど我慢しているというような。そんなご家族やご兄弟も心から楽しめる時間だったと思うので、やってよかったと本当に思いました。
鳥原ご家族の方も楽しめますし、喜んでもらえますね。あと、ボランティアの高校生や大学生の若い人たちからも、やってよかったという声が聞けてよかったです。SNSを見ていて印象的だったのは「とてもよかったけど次回は参加しない方向で考えます」という投稿。その理由は「自分たちだけではなく、もっと他の人に参加してほしい、この経験をしたほうがいい子がもっといる」というもの。この投稿を読んだときはとても感動しました。
尾﨑人の優しさに多く触れることができるイベントですね。ボランティア同士でもお客様同士でも譲り合うような場面が多く見られました。
参加しないとわからないことが多い。
ドリームナイト・アット・ザ・ズーがなくても
障がいのある方が気兼ねなく来られるパークへ。
岩田今回、初めて参加していろいろと勉強になりました。やっぱり実際に体験してみないとわからないことが多いですね。
尾﨑私も実際に参加して、日頃我慢されている障がいのある方もたくさんいると感じましたし、参加しなかったら知ることもなかったと思います。もっと多くの人に参加してもらって、たくさんの人に知っていただくともっと輪が広がると思います。ボランティアスタッフの方にも好評だったので、もっとドリームナイト・アット・ザ・ズーを広めていきたいですね!
鳥原応募対象を全国に広げて、かなり応募は増えました。参加できる方を増やせるように、今後も工夫していきたいですね。
尾﨑応募していただいた方をお断りするのは心苦しいので、いい方法を探したいですね。また、ドリームナイト・アット・ザ・ズーがなくても障がいのある方が気兼ねなく来られるパークにしていく努力も必要ですね!
岩田参加して大きな達成感も感じましたが、それ以上に参加者の声がやりがいになりました!最後の出口で参加者の声を聞けたり、自分がデザインした缶バッジがSNSに上がっているのを見て、直接自分のやったことが参加者に伝わったことがとても嬉しかったです。普段の業務とは別のプロジェクトに関わることは自分自身にとってもすごくプラスになると思います。