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パンダが食べ残した竹から生まれたテーブルウェア「PANDAYS」が「2023年度グッドデザイン賞」

パンダが食べ残した竹の集成材を用いたテーブルウェア「PANDAYS(パンデイズ)」がこのたび、試作モデルを出品し、「PANDAYS」が2023年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞いたしましたのでご報告いたします。PANDAYSはジャイアントパンダが食べない竹の幹の部分や食べ残した竹、糞を有効資源としてアップサイクルするバンブープロジェクトの一環として、2023年6月に完成しました。廃棄せざるを得ない竹の循環活用、竹林の繁茂による竹害という社会課題を啓発するための媒体として、パンダの食べ残しを利用するという点や、日々の暮らしの中で使ってみたくなる道具として魅力的なデザインである事を評価いただきました。
アドベンチャーワールドはこれからも、自然や資源が循環・再生し、豊かな社会が実現するようにするよう、活動し続けてまいります。

PANDAYSの画像とロゴ

【パンダが食べ残した竹からうまれたテーブルウェア「PANDAYS」について】https://www.aws-s.com/pandays/

ジャイアントパンダが食べ残した竹を集成材へと加工。
和歌山の伝統的な木工技術により製作したテーブルウェアが「PANDAYS(パンデイズ)」です。
アドベンチャーワールドのパンダたちが食べ残す竹や竹の葉を調達する際に廃棄する竹幹や枝葉は、合わせて年間100トン(※1)にものぼります。
「パンダ(PANDA)と竹を通じて、地球への想いを毎日(DAYS)食卓に」というコンセプトで、日常生活の中で資源循環に対する気づきが芽生えることを願い、商品を製作しました。
(※1) ジャイアントパンダを7頭を飼育していた2022年当時の竹幹・枝葉の廃棄量です

PANDAYSの実用例

■プロダクト

バターケース/トレイ/ボウル/マグ/丸プレートなど11アイテム

 

■プロダクトデザインのポイント

1. パンダが食べ残した、廃棄されるはずの竹資源を集成材に加工して再利用
2. 和歌山の伝統的な木工技術(※2)により、竹の強さとしなやかさを活かした機能的なテーブルウェア
3. 食卓で日常的に使っていただくことで、「地球資源の循環」に対する意識を高めていくことに貢献
4. 材料と加工のコストが非常に大きいため、使用材料を極力少なくし、加工もできるだけ単純にすることでシンプルなフォルムに

(※2)和歌山では古くから漆器が作られてきていたが、近年挽物に適した広葉樹が少なく、漆器の素地作りに桧など針葉樹の間伐材を用いる技術が発達していた。間伐材を積層したり、板材を多角形の筒状に張り合わせ轆轤加工することで材料を無駄なく使う技法が特徴。

■プロジェクトメンバー

プロジェクトデザイン/クリエイティブディレクション EVERY DAY IS THE DAY ⻘山 尋紀 様
プロダクトデザイン ヨシタ手工業デザイン室 吉田 守孝 様
木地師(製作) 株式会社島安汎工芸製作所 島 圭佑 様

 

【EVERY DAY IS THE DAY】https://www.everydayistheday.jp

「課題解決」から「可能性創造」へ
EVERY DAY IS THE DAYは、企業や事業、行政や社会の「課題解決」だけでなく、 「可能性創造」をリードする
ブランドエンジニアリングスタジオです。 まだ存在しない可能性にカタチを与え、社会実装し、次の喜びを世界に生み
出していく。その挑戦、ジャーニーを私たちとともに。

 

【ヨシタ手工業デザイン室】https://yoshitadesign.com/

「手で触れ五感に感じることを大切にしたい」、「手を動かし道具や素材との対話から気づき着想したい」、
そういう思いから「ヨシタ手工業デザイン室」と名前をつけました。 風土や環境と伝統の豊かさに生かされていることを
知り、学び、デザインすることで今日の暮らしに還元していきます。

 

【島安汎工芸製作所】https://www.shimayasu.com/

日本四大漆器の産地「和歌山県」で大正5年(1916年)に創業。 創業以来、歴史と伝統で育まれた紀州塗に
どこよりもこだわる。 一つの製品が出来上がるまでの全工程、木取り、組立、塗りの全てを 自社工場で一貫して
行い、特に漆器の命である塗りには力を入れています。